今話題のストレートアームに関して

水泳
水泳特化!パーソナルトレーニング

水泳の、クロールの水の掻き方

長い水泳の歴史で研究されてきた「どうすれば速く泳げるか」

水泳もとい競泳の極意はここにあります。

「速く泳ぐ」にしても「ラクに泳ぐ」にしても【水の掻き方】はとても大事にされています。

そしてずっっっと言われてきているのが

S字プル

入水からフィニッシュに至るまで、英語の「S」を描くようにして水を掻く技術です。

S字を描くことで直線的な掻き方よりも多くの水をとらえることができて、スムーズにフィニッシュまで持っていくことができます。

今でもこのS字プルは子供のスクールから大人のスクール、競泳の世界でも主流とされています。

ショートQ&A 個人レッスンの進歩について

流行りの『ストレートアーム』のはじまり

流行りといっても調べてみると、2008年にストレートアームに関してのネットでのやりとりがありました。

その技術をもった選手の活躍やフォームの研究があり、現代になってより浸透してきたのです。

その選手とは競泳選手です。ストレートアームの発端は競泳選手の泳法が元になってます。

当然です。なんでもないおじさんが手をまっすぐにして泳いでもだれも注目しませんし、研究されません。

そのストレートアームの泳法がより速く泳げるからみんな真似して研究しだしたのです。

ストレートアームとはどういう技術か

その名前の通り「腕を真っすぐにして泳ぐ泳法」です。

無駄な動作を省き、力いっぱい腕を回して回転速度を上げて泳ぎます。

なので、入水がどうこうとかローリングがどうこうとか細かいことは気にしない。

ガンガン泳ぐのがストレートアームです。

このストレートアームに有効なのは50m、100m自由形といった短距離です。

人によっては100mでも前半後半で泳ぎ分けてる人もいますが、あの爆発的な泳ぎはそう長くはもたないようです。

※消える可能性があります。トップスイマーの50m自由形です。

前述したようにがむしゃらに腕を回すのがストレートアームの特徴の一つです。

動画は息継ぎはもちろんしませんが、入水などの初期に習う基本的なフォームとはかけ離れます。

では「フォームがぐちゃぐちゃでなぜ速いの?」かというと

水を捉える技術・感じる能力に長けているから

です。トップスイマーと一般の人との大きな違いです。

確かにキックの爆発力や総合的な筋力・能力もですが、トップスイマーの【水を捉える・感じる能力】は長年培ってきたもので1・2日で習得するものではありません。

ストレートアームはどんな技術かというとそれは 【水を捉える・感じる能力の最上級版】です。

どんな人がストレートアームを使うのに有効か、また有効でないのは

極論いうと全国大会で活躍している人、しようとしてる人です。特に短距離。もっといえは、0.1秒単位でタイムを追い求めている人です。タイムを計るたびに2秒3秒ベストがでる人はまだまだ違うところを直す必要があります。

また有効でないのは中長距離のスイマー、楽しく泳ぎたい・きれいに泳ぎたいスイマー、体が未発達なスイマー、肩関節が固いスイマーなどです。

※消えるかもしれません。トップスイマーの400m自由形です。

50mと比べて体の動かし方や手の動きが違いますね。こっちのがキレイなクロールとして認識しやすいのではないでしょうか。

水泳だけに限ったことではありませんが、スポーツのトッププレイヤーは体を酷使してパフォーマンスを上げています。動画のようにローリングをしないであの腕の回し方は肩関節に負担をかけています。選手はそれを承知の上、十分なストレッチや筋トレをしてケガの予防に努め、あの数十秒にかけるのです。

あれを子供や未熟な大人がやるとケガの要因になりえますので、お気をつけて。

一般のスイマーはS字プルをしよう!

楽しく泳ぎたい、ラクに泳ぎたい、4泳法泳ぎたいって方はS字プルで十分です。むしろS字プルの習得でさえ困難なはずです。

『今、コーチからストレートアーム習ってるんだけど?』

って方。それはストレートアームではなく

手を伸ばして泳いでいるだけです。

水泳というくくりでいえば、リカバリー期にエルボーアップをしなくても、フィニッシュ期に肘を曲げなくても良いですが、曲げないデメリットの方が多いです。

まとめ

ストレートアームはトップスイマーに限定された技術であって、万人向けではありません。

それぞれ基本のフォームを習得してから、自分なりにフォームを改造しましょう。

やってはいけないわけではありませんが、ストレートアームの特性を引き出せる泳力に今あるのか。必要かを考えて取り組みましょう。

海での泳ぎ方はプールと違う??→こちら

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