呼吸し放題の背泳ぎがなぜ・・・
スイミングスクールでは2番目に覚える背泳ぎ
シニアスイマーが永遠と泳いでいる背泳ぎ
呼吸し放題の背泳ぎ
ウォーターセーフティーで大活躍の背泳ぎ
一見すると4泳法の中ではもっともラクでリラックスしやすい泳ぎのように見えますが、実のところそれは初心者・初級者スイマーの思い込みである可能性があります。
子供のころから水泳選手として活躍している、または大会に出ている、いわゆる『上級者スイマー』からすると背泳ぎは比較的ストレスの溜まる泳ぎであります。
冒頭で記載したメリットたっぷりな背泳ぎがなぜ?かというとデメリットの方が大きいからです。
まずはじめにシニアスイマーが永遠と泳いでいる背泳ぎは、実は背泳ぎではありません。
大きな括りでいうと背泳ぎですが、アレは、、、
上を向いて進む泳ぎ
です。
本当の背泳ぎはというと
- 顔に水がかかる
- 息がしづらい
- バランスがとりにくい
- 前が見えないストレス
- 進みが悪い etc
背泳ぎは他の泳ぎと違って流れがつくりにくく、キックやプルを絶えずしていないと進んでいきません。
プルよりキックの方が推進力の比重が大きいのも疲れる原因となります。(足の筋肉が大きいため)
同時に推進力が落ちてくるとボディバランスがとりにくくなり、それが抵抗にもつながってくるため悪循環に陥ります。
また前が確認できないため曲がってロープにぶつかったり、すれ違いや前を泳いでいるスイマーとの間隔がつかめないため、ストレスになります。
中高年の男性スイマーに多いのですが、間接が固くてうまくキックやプルができなかったり、筋肉が大きくて抵抗になるので、背泳ぎを好む人は少ないです。
また背泳ぎは”浮くこと”が絶対条件なので、脂肪が少ない人は頑張らないと姿勢を保つのさえ難しいのです。
背泳ぎを好きで泳いでいる人の正体
スポーツクラブや市営プールでバリバリ泳いでいる人を見てみてください。
ほとんど背泳ぎの人はいないはずです。
もし泳いでいる人がいれば、その人は
- ウォーミングアップ
- 個人メドレーがS1の人
- 背泳ぎがS1の人
- 気分転換
- 変わっている人
上記のどれかでしょう。
間違いなく100m以上続けて泳いでいる人はいないはずです。
クロールや平泳ぎはいくら泳いでも疲れないし、バタフライもコアな上級者はいくら泳いでも飽きないでしょう(疲れるとは思いますが)。
あと意外にダイエットというか、身体を引き締めるのにも効果的です。
このような目的で背泳ぎする方はこれもコアな上級者ですが、背泳ぎは4泳法の中でも体幹がとても大事な泳ぎなので、ローリングやプルの仕方で体にほどよい負荷をかけることができます。
まとめ
あくまで独断と偏見ですが、水泳仲間と話したり、お客さんと話したりしているとバタフライや平泳ぎよりも圧倒的に苦手意識が多く、レッスンをしても伸びしろがあまりありません。
これも偏見というか、経験則ですが、背泳ぎは得意か苦手かで大きく分かれます。
背泳ぎのみ得意だ!
って人は少なくありませんが
(例えば)背泳ぎと平泳ぎは同じくらい得意だ!
って人はかなり少数派でしょう。
背泳ぎは背泳ぎでいいところもあります。
最高なのは
フィンキックです。
推進力が少ない背泳ぎのデメリットを解消してくれ、スピードもつくので体の安定も増すので、多少頭を上げても平気。これで顔に水がかかるリスクもなくなります。
壁がない永遠と続くプールがあれば音楽でも聴きながら泳ぎ続けてみたいものです。
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