平泳ぎのキックは2種類ある
平泳ぎのキックは2種類ある
1つ目は両方の足で水を挟むことで推進力を得る初心者用の「ウエッジキック」
なぜ「ウエッジキック」が初心者向けかというと、わかりやすいからである。
キックの軌道を描いて、一定の強さで、足を閉じれば推進力を得ることができる。
2つ目は水を後ろに押し出すことで推進力を得る競泳用の「ウィップキック」
コンパクトになり、抵抗が少なくなるため、競泳に向いており、爆発力のあるキックをすることができる。
【水を後ろに押し出す】というのがポイントで、初心者がやるとあおり足やバタフライのキックのようになってしまう。水の感覚を十分につかめるようになってから挑戦してほしい。
どーして膝が悪くなるのか
ケガにも突発的なものと蓄積型のものとあるが、水泳に関して言えば悪いフォームかオーバーワークからくる蓄積型が多い。
膝に焦点を当てると蓄積型の中でも『インピンジメント』が考えられる。関節と関節とがこすれあって炎症が起きてしまうケガである。
前述した「ウィップキック」は膝関節を酷使するため、競泳選手は練習の前後のケアが欠かせない。
競泳選手は、、、ね
よくスポーツクラブで泳ぐ大人スイマーが”平泳ぎ(ウィップキック)のせいで膝が悪くなった”と言いますが、そうではありません。原因は
悪いフォームでのオーバーワークです。
一番の要因は悪いフォームでしょうね。オーバーワークといってもたかが知れていますから。
「ウィップキック」は形だけ習得する分にはなんら問題ありませし、フツーに泳ぎに組み込む分には膝に悪影響はありません。
ただやはり【競泳用】ですから一般の方は要注意です。競泳選手は速くなるためのフォーム習得に筋トレや柔軟、、練習前後のケアを大事にしています。トップスイマーでケガをしていない選手なんていません。常に気にしながら活動しています。
それを友達同士、youtubeやネットの知識だけで習得するのは危険です。
長くラクに楽しく平泳ぎする分には「ウエッジキック」で十分です。
それにおそらく大人スイマーがするキックは「ウィップよりのウエッジ」かもしれません。
ややこしいですね。。。
勘違いで多いのは「ウエッジキック」も「ウィップキック」もはじめから違うという認識です。
実は両方ともお尻に足を引き付けるまでは同じです。
このように膝が広がった状態ではじめ教わりますが、これはあくまで最終手段。
できれば【膝は内側・足首は外側】が理想です。
ここから【大きく足を広げて水を挟む】→「ウエッジキック」
【膝を閉じたまま水を押し出す】→「ウィップキック」
膝を曲げる動作は内側だろう外側だろうが変わりませんので、そこからの軌道や膝をどう使うのかがポイントになります。
未熟な筋力や柔軟で「ウィップキック」をこなすとケガにつながります。
まとめ
リハビリで使われる水泳、、生涯スポーツと言われる水泳、そんな水泳でケガをするのはまずあり得ません。
水泳に限らずスポーツで大事なのは
正しいフォームの習得
練習前後のケア
自分に合った運動
です。
また、バタフライで腰が痛い、平泳ぎで膝が痛い、水泳は疲れるだけ、というのは
勘違い
思い込み
基礎不足
です。
正しい指導者にそれぞれの年齢と筋力、柔軟性、目的に合った指導を受ければ思っているよりも簡単に泳ぎは習得できます。
泳ぎだけでなく、練習前後のケアも学んで、正しい水泳ライフを送りましょう。
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