水にお顔をつけられるようになろう!
どこのスイミングスクールの進級テストの内容はそれほど大きな違いはありません。
だいたい2歳半から3歳ぐらいから水泳を習わせることができます。(ベビースイミングを除く)
なのでその辺に焦点を当ててお話していきます。
どのクラブも急に泳がせたりはしません。まずは【水慣れ】から始めていきます。
【水慣れ】とは文字通り”水に慣れること””水を怖がらないようになること”です。
水慣れの級(クラス)は大半は水遊びに費やします。だいたいインストラクター1人につき5~6人くらいの子供を見ます。
この級のクリア項目は・・・
水中歩行
ジャンプ
顔付け
お口ブクブク(お水にお口をつけて水をブクブク)
もぐり
お鼻ブクブク(もぐってお鼻から空気を出す)
ボビング(ジャンプをしながらお鼻ブクブクを繰り返す)
けのび
背面浮き
だいたいこれくらいです。これができるとバタ足やクロールといった【泳ぎ】の級に入ります。
上記の項目で最初にぶちあたる壁は 顔付け です。
顔にお水がかかるのは平気、お口でもブクブクできる。ジャンプもできる。
でもお水にはお顔つけられない!いや、つけないっ!と変な主張をする子もいます。
この級の項目をクリアするのに必要なのは「水に顔をつけても大丈夫」と踏み出す勇気も必要ですが、インストラクターへの信頼もとても重要です。
「このお兄さん(お姉さん)の言っていることをしても危なくないのか?」
こーいった疑問もブレーキをかける要因になります。
なので、最も信頼のおけるご両親のもとでお水は怖くない、お顔を水につけても大丈夫!と、この項目をクリアしていてもらえるととてもスムーズに進級していきます。
ここで挫折をしてプールを嫌いになる子も少なくありません。
ただ中には「お友達もやってるから僕もがんばろう」という子もいますので、一概には言えませんが。。。
また現在スクールに通われている子で、なかなか顔付けできない・もぐれないっていう子をお持ちの保護者様、子供ってホント気まぐれで、急にできることって多々あるのです。先週できなかったのに今週急にできるようになる子も多いので、安心して気長に付き合ってあげてください。
この級は進級スピードよりも”プールが好きになる”というのが大事です。
スイミングスクールを選ぶ際に必要なポイント☆
コナミスポーツやセントラルスポーツ、メガロスやルネサンスといった大きなスポーツクラブが必ずしも良いとは限りませんし、同じクラブでもプールや観覧席のつくりによって良し悪しがあったり、進級テストやインストラクターによっても大きなポイントがあるので説明していきます。
プールと観覧席は対面していること
指導雰囲気やどんな練習をしているか、子供の顔つきはどうか、ちゃんと安全にできているのか。クラブによっては定期的に見学会と称して、プールサイドまで来て練習風景を見ることができますが、やはり我が子の頑張っている姿は毎回見たいものです。子供としても親が近くにいる安心感や親が見ている手前、俄然やる気になる子もいますので、プールと観覧席は近いほうがオススメです。
十分な指導者がいるか
水慣れ級(クラス)は前項で説明した通り、泳ぎの級であってもインストラクター1人につき7~8人がベストです。とはいえ、クラブの指導者は常に人手不足ですから、泳ぎ級であれば20人超えなければ1人でも十分でしょう。ただ、2・3年の指導実績がある方が良いですね。
女性スタッフ、特に30~40代ぐらいの女性がいればより良いです。はじめてプールに来るお友達や水慣れ級のお友達はやはり自分のお母さんに近い人の方が圧倒的に信頼できます。もちろん若い男性スタッフでも子供の扱いに慣れている場合もありますが、比較材料として頭に入れておく必要があります。
幼児でもゴーグルの着用が認められているか
未だに水中で目を開けなければいけない、というクラブがあるようです。水に恐怖心もたないようにというのが狙いらしいですが、実際それでいつまでも進級できない子もいます。水泳なんて基本ゴーグルをしますし、目にわざわざバイキンを入れる必要もありません。小さいことかもしれませんが、選択肢の一つに。。。
進級テストの頻度は2か月に1回
クラブによっては毎月にようにテストを行うところもありますが、スイミングスクールは週1回(月4回)が基本パターンですが、月1回のテストだと4回のうち1回はテストとして使われるので、3回の練習で次の項目の練習をしなければなりません。もっというとテストの前週ではだいたいの泳力の目星をつけるため実質2回の練習になります。はたしてその練習回数で進級するだろうか。飲み込みが早い子に対してはどんどん進級できるのでいいかもしれませんが、ほとんどの子は進級できなかった挫折を味わうことになります。さらに周りが進級すれば1人だけ取り残される可能性もあります。
指導者とすれば進級テストは上げるためのテストなので、月1回のテストではなく、月2回のテストで、できる子は次の項目の内容も挑戦していいルールがあるクラブがオススメです。そうすれば仮に習い始めが遅くても平泳ぎやバタフライも習得できるでしょう。
選手・育成クラスがあるかどうか
親にその気がなくても子供はわかりませんから。4泳法覚えたあとの道があるクラブを選ぶのも大切です。仮に選手・育成クラスがないクラブを選んだとして、競泳選手としてやりたいけど、また一からその環境を選ぶのは大変です。それに選手・育成クラスがあるクラブはそこまで押し上げる指導力があるクラブなので安心できます。
水着のバリエーションはどうか
中学・高校まで続けるのであれば、こーいうポイントも押さえておきたい。小学校高学年になってプールをやめる人は圧倒的に塾や進学が理由ですが、水着が恥ずかしいと思う子もとても多いです。現在はボックスタイプの水着が主流のため、それを選べるかもしくはある年齢を超えたら水着の自由が認められるところがより良いです。
まとめ
スイミングスクールを突然始めるのは子供もビックリしますから、アミューズメントプールに行ったり、お風呂で馴らしたり、子供の気持ちをつくるのも準備の1つです。
スクール選びに関してはおそらく全ての条件が揃ったクラブはないでしょう。
なので、親としてどうして水泳を習わせたいのか、ゴールはどこなのかを明確にする必要があります。私もインストラクターとして、保護者と話す機会があれば方向性を聞くことがあります。それで指導内容を変えることもあります。実際担当の指導者に話すのもアリです。
「平泳ぎまで覚えたい」
「選手にしたい」
「小5でやめる予定」
どんな内容でも保護者のゴールがわかると、優秀な指導者であれば多少ルールを捻じ曲げてもそのゴールに近づけてくれるはずです。
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