クロール→背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライの順番
バタフライの記事でも触れましたが、スイミングスクールで水泳を習うときの順番はどのクラブでもそれほ大きく変わりません。大人も子供も。。。
クロール→背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ
の順番で習います。
子供の場合、クロールの前に水慣れとして潜ったり、鼻からブクブク(ボビング)したりけのびの姿勢をつくったりする項目もあります。
大人の場合は基本進級テストはないので、けのび・バタ足・スイムを同時進行でやっていきます。
クラブによってはクロールと背泳ぎを同時進行でやる場合もあるけど、子供の場合は例えばいくらクロールが上手に泳げようとも背泳ぎが上手じゃないと進級できない場合もあります。
大人の場合は無料のレッスンが開講しているところはどの泳ぎからも始められるけど、平泳ぎ・バタフライは上級者のイメージが強いみたいでクロール・背泳ぎをマスターしてからじゃないと勇気を踏み出せない人が多いようです。
なぜこの順番なのか・・・考察☆
結局、クロール・背泳ぎは初級コース、平泳ぎは中級コース、バタフライは上級コース、みたいな印象が強く、それぞれの泳ぎのメリットを考えてもこの順番でまぁ悪くない。
しかし今の水泳の需要から考えると、はたして本当にこの認識でよいのだろうか。
現在、【子供に習わせたい習い事】No.1の水泳だが、なぜ習わせたいのか。
☆体力をつけるため
☆病気に負けない身体をつくるため
☆水辺の事故に備えて
☆将来のため(主に教師などの将来の選択肢)
☆周りがやってるから
※選手にしたいから、という理由は水泳をやっていく上で後々出てくる動機なので圏外です。
上に出した理由でクロール・背泳ぎからやらなければいけない理由はありません。
むしろ ☆水辺の事故に備えて という理由であれば平泳ぎの方が向いています。
では、なぜクロール・背泳ぎから教わるのかというと、それは二つの理由が挙げられます。
一つ目は・・・
覚えやすいから!
厳密にいうと、人間が歩く動作とクロールを泳ぐ動作が似ていて、クロールを泳ぐときに泳ぎにトレースしやすいのです。足を交互に出したり、それに合わせて腕を振ったりする動作がそのまま泳ぎに繋がります。背泳ぎは単純に考えるとその裏返しですから、覚えやすいのでしょう。
二つ目の理由は・・・
平泳ぎとバタフライを教えられる指導者がいない!
個人的にはこちらの理由の方が大きいと考えています。
水泳は【子供に習わせたい習い事 No.1】ですが、9割方中学生になる前に辞めてしまいます。
それは学歴社会の世の中、受験のために塾に通ったりとか、部活動に入ったりとか、スポーツクラブによっては競泳選手にならないのであれば強制的に辞めてもらうところもあるようです。女子であれば身体的な成長も理由の一つとして挙がるでしょう。
また 水泳を【スポーツ】としてではなく【健康運動】【身体づくり】として考えているのもあります。
あと、何の区切りか知りませんが、親が「クロールと背泳ぎを覚えたから辞めさせる」という理由もあります。単純に平泳ぎ・バタフライを習う前に小学生高学年になって辞めていく子も少なくありません。クラブの進級テストの回数にもよりますが、小学生から始めると一度もテストに落ちずにいかないとバタフライ習得までは難しいのです。
親の意向・水泳を始めた年齢・子供の能力・クラブの運営意向、様々な要因がうまくいかないと4泳法泳げる小学生は完成しません。
クラブで教える指導者も昔は子供でした、そんな狭き門を突破した【4泳法を泳げる子供】が運良く指導者になっていることは稀です。例え、4泳法泳げてもそれが指導できるレベルかというと、また稀少になります。
そんなこんなで、指導者が泳げないわけですから、はじめから平泳ぎやバタフライを教えることができないのです。
泳ぎを教えられる指導者がいない→子供が育たない→その大きくなった子供が指導者になる→泳ぎを教えられない指導者
この負の連鎖が止まらないわけです。
学校の水泳の授業で教わることはまずナイので、スポーツクラブかパーソナルスイムで習うほかありません。
まとめ
「別にクロール・背泳ぎだけでもいいじゃないか」
という人もいるかと思いますが、それこそ普段クロールや背泳ぎって使います?
どちらかというと平泳ぎのが使うでしょう。スポーツクラブで習うようなクロールや背泳ぎって海などのレジャーでは不向きです。むしろ泳げるからといって慢心した人が一番危ないのです。
で、私が考えた新しい泳法取得順は・・・
面かぶりクロール・背泳ぎ→平泳ぎ→クロール→バタフライ
です。
クロールの息継ぎでつまずくことが多いので、息をしないでOK!同時進行で背泳ぎを学び、平泳ぎに移行し、息継ぎ有のクロール、バタフライを習っていきます。
こんな変な順番で習うクラブは皆無なので、できるだけ早く水泳を習わせるとストレスなく、水泳を続けることができるでしょう
コメント