そもそも水泳と競泳では目的が違う
表題も少しニュアンスが違うが、水泳という大きなくくりの中に競泳がある。オリンピック種目で考えると、水泳には【競泳】【飛び込み】【シンクロナイズドスイミング】【水球】がある。
一般にいう『水泳はダイエットになるのか』という問いに関しての【水泳】は【競泳】に近い意味合いを持つ。
水泳=泳ぐという図式が頭に浮かぶからだ。
では競泳選手は何のために泳ぐか考えると
答えは簡単
速くなるため
これに尽きます。
競泳の練習の中に「体重を落とすため」「スリムになるため」といった目的のメニューはない。
むしろ競泳の練習はその環境・メニューの特性により俗にいう「太りやすい体型」を作り出す。
有酸素運動と無酸素運動
有酸素運動は聞き覚えがあるかたも多いだろう。ダイエット・脂肪燃焼に有効な運動である。
簡単な目安としては『お友達と仲良くおしゃべりしながらできる運動』が有酸素運動。
無酸素運動はパフォーマンスを上げるためのトレーニングです。
息をきらしながら、心肺機能や筋肉をイジメ抜いて行うのが無酸素運動です。
無酸素運動を行うには多くのその負荷に耐えうるエネルギーが必要です。
エネルギーになりやすいのは糖です。次に脂肪。
トレーニングをしていくとまず糖がエネルギーとして使われ、なくなってくると脂肪がエネルギーとして使われます。
トレーニングを重ねるにつれて、身体は運動に必要な物質の絶対量を増やす働きを始めます。つまり糖や脂肪を蓄えやすい身体づくりをし始めます。
なぜなら使うエネルギーがないと身体が壊れてしまうからです。
こと競泳のトレーニングに関しては水の中という環境下なので、体温を維持するために、浮力を得るために他のスポーツよりも脂肪を蓄えやすくなります。
水に対して身体の接地面積が大きいと浮力も大きくなりますし、脂肪は体温を上げます。長い練習の時間水の中にいるので身体が体温を維持しようとするのです。
また競泳は他スポーツと比べて運動消費量が高いスポーツなので、より多くのエネルギーを消費します。
スポーツクラブの【水泳】する人々の特徴
スポーツクラブでいわゆる【水泳】をする人は大体の人が勘違いをして泳いでいます。その勘違いは目的であるダイエット(有酸素運動)からかけ離れたものになっています。
☆スポーツクラブで泳ぐ人の特徴☆
- ひたすら泳いでいる
- 息をきらしながら泳いでいる
- 休憩は水の中でお友達とおしゃべり
- クロールしかしない
- 大きなアクションのくせに進まない
- 泳ぐことしかしない
- 同じ素人にアドバイスを求める
ほとんどが無酸素運動に当てはまってしまいます。下の4つは無駄な力が入るので動き以上にエネルギーを使います。
つまり水泳はダイエットに向かない。ではどうしたら・・・
つまり25mもろくに泳げない人は水泳でダイエットするのは効率が悪い、厳しくいうと4泳法泳げない人はせめて泳げるようになってからダイエットの手段として水泳を使うようにした方がいい。でないと無酸素運動になって痩せるどころか太ってしまう。逆に体重や体脂肪が減ったのであれば、その練習を続けると身体を壊す危険さえある。
気軽に水の中でダイエットをしたいのであれば【水中歩行】か【アクアビクス】がおすすめである。
【水中歩行】は陸上での歩行よりもエネルギー消費が大きいのにも関わらず、身体への負担が少ない。夏に関して涼しい中で運動もできる。「汗をかかなきゃ痩せない」と思っているのならば大間違いである。水の中でも十分汗はかいているし、汗が出てるという自覚症状が無い分、陸上よりも積極的に水分補給する必要がある。
【アクアビクス】はどのスポーツクラブでも30分~45分のクラスが一般的であり、全身を使い、有酸素運動の定義にピッタリ当てはまる。指導者がいるぶん、時間内で妥協することなくやり続ければならない点もメリットである。
まとめ
水泳をダイエットに用いるのであれば、最低でも25m息切れすることなく泳げるようになること。長々とプールにいないで、しっかり目的・目標を持って取り組むようにしないといけない。スポーツクラブに通う目的として【コミュニティの形成】も大きな割合を占めるので、短い時間であっさり帰るのももったいないが、そこはスクールやレッスンに入ってカバーしてほしい。
ダイエットの基本は継続である。辞めたとたんに今まで費やしてきた時間やお金が無駄になる。
またダイエットの敵は【飽き】である
極端な運動改善や生活改善はよくない
大抵の人は少し見直すだけで、十分!
まずは1年間頑張ってみよう!
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